A Kiss for Little Bear
おばあちゃんに絵を描いてあげたクマくんが、友達のニワトリに届けてくれるように頼みます。受け取ったおばあちゃんは大喜び。孫へのお礼のキスをニワトリに託します。
途中ニワトリは友達を見かけておしゃべりすることにして、近くにいたカエルにキスを届けるようにお願いします。カエルは途中で池を見て泳ぎたくなります、そしてそばにいたネコに・・・。こうしてキスのリレーが始まります。果たしておばあちゃんのキスはクマくんに無事届いたでしょうか。
レベル
入門 < 初級 < 初ー中級 < 中級 < 中ー上級 < 上級
読むヒント
32ページ。豊富な絵に、1ページあたり易しい英語が数行なので、とても読みやすい。
話の短さもあって、このシリーズで初めて入門レベルとしました。
' It ' がたくさん使われているので、その ' it ' が何を指しているのかきちんと捉えて読んでいくことがポイントです。
短いお話ですが、’おばあちゃんからクマくんへのキスのリレー’ が縦糸で、そのリレーの中で起こるドラマが横糸になって、最後に一つのエンディングを迎えるという、巧みな構成になっています。
とおるメモ
Else Holmelund Minarik 著の大人気シリーズ。今回はシリーズの他の本と違い、ページ数が半分とぐっと短くなっています。内容的にもクマくんが起点になっているけれど、お話の中心という感じではなく、クマくんのお話と言うより、お話の中に ’ いちキャラクター ’としてクマくんが登場しているという感じです。「クマくんシリーズの番外編」というところでしょうか。
お話自体は一言で言えば、”とても可愛らしいストーリー”です。恋愛小説といってもいいかもしれません。
*この本には邦訳があります。