Little Bear's Friend
ある日、クマくんが木登りをしていました。お昼を食べに家へ帰ろうと木を下りたところで、女の子を見かけます。彼女の名前はEmily。道に迷ってしまったようなのです。クマくんは道案内してあげて、二人は仲良くなります。家に帰ったクマくんは、今日会ったことをお母さんに話します。
クマくんの友達のフクロウくんがパーティーを開くことになりました。クマくんと Emily はパーティーに行く途中アヒルを誘いによります。するとお母さんアヒルが出かけていて、戻るまでは子供のアヒルたちをお守りしなければならないというので、それまで待つことにします。しかし、子供アヒルが一匹いなくなってしまいます。
パーティー会場についたクマくん達。 Emily はいつも抱いている大事な人形を,木の枝の所に座らせます。しかし、いつの間にかその人形が木から落ちているのに気がつきます。見てみると腕が壊れてしまっているではありませんか!
夏が終わり、Emily とお別れの時がきました。学校が始まるのです。お別れパーティーを開きますが、クマくんは元気がありません。Emily が行ってしまったあと、お母さんクマがクマくんにあることを提案します。
レベル
入門 < 初級 < 初ー中級 < 中級 < 中ー上級 < 上級
読むヒント
64ぺージ。このシリーズに共通していますが、絵も多く、基本的な語彙と文法による易しい英語が使われています。良い意味で教科書的で穏当な英語。中学・高校のリーダーに出てきても良さそうな感じです。ほぼ内容は取れるでしょうし、分からないところがあっても、辞書を調べれば解決できる範囲内なので、入門・初級レベルの方には、特におすすめできる本です。
人間の女の子とお友達になります。このシリーズではクマや動物たちは人間と同じように描かれているので、熊がしゃべることに驚くというようなことはありません。
とおるメモ
Else Holmelund Minarik 著の人気シリーズの3作目。今回は人間の女の子とお友達になります。夏休みの間だけの出来事として描かれていますが、「初めて会う→仲良くなる→いろいろ遊んで一緒に時を過ごす→お別れ」という、私たち誰もが実際の生活で経験することがらを、易しく短いお話の中に上手にまとめてます。
今回はクマくんと Emily が話の中心ですが、いつもお母さんがさりげなくクマくんに寄り添っていて、見守っている感じがよく出ています。
1話目のクマくんとのやりとりでのお母さんクマの小ボケが、個人的にはツボでした。
*この本には邦訳があります。