HARRY and the Lady Next Door
HARRYは近所の人たちが大好きでした。ただ一人の女性を除いて・・・。
それはカナキリ声を張り上げて歌うお隣さん。HARRYはその歌が大の苦手。
あの手この手でその女の人が歌うのを止めさせようとしますが、何をやってもうまくいいきません。しかし、公園の外れであるものを見つけてから事態は急展開し、一気に意外な結末を迎えることになります。
お隣の女の人に何が起こったのでしょうか?そしてHARRYはこのトラブルを解決できたのでしょうか?
レベル
入門 < 初級 < 初ー中級 < 中級 < 中ー上級 < 上級
読むヒント
約64ページ、全4章。 HARRYシリーズ全4冊の中の1冊。ほかの3冊はすべて30ページほどなのに、なぜかこの作品だけはその倍もあり4章に分かれています。使われている英語のレベルや話のテイストはほぼ同じですが、量が倍あるので、初級レベルとしました。でも、入門レベルの方でも、それほど尻込みすることはありません。このシリーズの大きな流れー HARRYに困ったことがあったり、起こったりする → HARRYがそれを何とかしようと奮闘する → なかなかうまくいかない → でも、最後は何とか丸く収まっていくーという構図を押さえて読んでいけば結構読めると思います。入門から初級レベルの架け橋に読む作品として最適だと思います
第1章
HARRYの唯一苦手なご近所さんは、高い声でやかましく歌う隣に住む女性。道行く人はみな耳をふさぎ、猫たちは逃げ出してしまうほどです。HARRYはその女性が歌うのを止めようとしますが、何をしたでしょう?その結果どうなりましたか?ある日、HARRYの飼い主の一家がパーティーを開きます。そしてなんとその女の人を歌手として招待したのです。彼女が歌い始めたとたんHARRYがとった行動とは?
第2章
HARRYがウトウトしていた時、牛の鳴き声で目が覚めます。HARRYには低い声で鳴くその声が美しい音楽のように聞こえました。そして、あるアイデアがひらめきます。その牛たちを誘導して家に向かうHARRY。彼のアイデアとは?果たしてそのアイデアはうまくいくのでしょうか?
第3章
お隣の女性の歌はますますひどくなるばかり。HARRYは散歩に出かけることにしました。
そこで消防署の音楽隊を見かけます。その中の大きなホルンの音に引きつけられて、その楽団について行くうちに、またまたアイデアがひらめいたHARRY。隙を見て指揮者のバトンを咥えて走りだします。HARRYは今回何を思いついたのでしょう?そしてその結末は?
第4章
ある夜、HARRYは飼い主家族に公園へ演奏会に連れて行ってもらいます。しかし、演奏会は中止になり、代わりに歌のコンテストが行われることに。その参加者たちの中に、なんとあの隣の女の人がいるではありませんか。HARRYは一目散に会場から逃げ出します。公園の外れまで来たところで、今まで聴いた中で最も素晴らしい音がきこえてきました。その音をたどってみると、そこにはじょうろが。そのじょうろの中には-。
HARRYはそのじょうろをコンテスト会場まで持っていきます、そしてついに事態は一気に意外な結末まで急展開を迎えます!
とおるメモ
Gene Zion 著の人気シリーズの一冊。シリーズの中で唯一、章ごとに区切りがある作品です。1作目、2作目と順を追って読んで来た人は、この作品のボリュームに少し面食らうかもしれません。しかし、今までどおり絵も豊富ですし、パターンも英語のレベルも同じなので、入門・初級レベルの方には、少し長めの文章を読み慣れる練習になると思います。
*この本には別々の出版社から、2種類の邦訳が出ています。